建物を贈る、ということについて [ひとりごと]
You know, the scandalous one?
このセリフ、むか~し、某国での調査でお会いした某援助機関の方が、同僚に向かって放った言葉です。
"the one"とは、援助で贈られたとある建物。
豪華過ぎて、使いきれない施設や部屋がたくさんある、と評判になっちゃってるみたいでした…
別のところでは、不必要な個室(日本だと標準装備)をたくさん作り、受け取った人々はその小さな部屋をどう使ったらいいかわからないので、空き室になってたり物置になってたりしてるとか…
また別のところでは、本来個室が必要な人たちが、ひとまとめに狭い部屋に入る(日本ではそれが普通)羽目になったとか…
また別のところでは、建物だけくれて中の機材はくれないので、何年も空き家で朽ち果てそうになってるとか…
(きっと、「機材は自分で買ってね」と言われたんだと思いますが…)
また別のところでは、何に使ったらいいかわからない、ただがらんとして暑くて暗いだけの部屋があるとか…
(いや、一応「こんな風に使ってね」と言われたみたいですが…)
別に、全部が我が国の話ではありません。
これまで見聞きしてきた、もったいない建物の話です。
設計するとき、ユーザーの話を聞いているはずなのですが、どうしてこうなっちゃうんでしょうねえ…
一つは、聞く相手が違ったんじゃないか、と言うこと。偉くて、自分はそこを使う予定じゃない人にとっては、所詮他人事…(しかし、その人に決定権があったりする)
もう一つ考えられるのは、お金を出す方の人たちにうまく説明できなかったんじゃないか、ということ…
(いかに費用を削るかが最大の使命、と言う難関があるようですから)
なんだかぼやっとした話で申し訳ないのですが、せっかく差し上げるんだから、できれば100%に近い感じで活用してほしいんですけどね…
私たちのプロジェクトも、終わってみたら実は要らなかった、なんて言われないように、よく皆さんと話し合って進めねば…
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