こちらの職場 [現場から~南太平洋]
そういえば、職場の写真、撮ってなかったなあ、と思って、帰り際に撮影。
ついでに、遠くの海を眺めながら下る、帰り道。(海がうつってない)
勤務時間は8時から16時半なので、ちょっと残業しても、明るいうちに帰れる。
っていうか、職場の周りはあまり治安が良くないので、暗くなる前に帰らなければなりません。
すっかり、省内の根回しやら手続きやら、そんなことにも慣れ、お友達も増えて、動きやすくなってきたところで
そろそろおしまい
さびしい…
(あと1回は来るけど)
私たちの仕事では、日本では到底会えないだろうなあ、という役職の人たち(本省の局長とか次官とか)と、お仕事を進めることも多い。
村の住民の皆さんと一緒に働くこともある。
ふと、自分がそっち側に立ったら、どうかな、と考えることがあります。
以下、かなり極端ですが…
「みなさんの会社には、色々と問題があります。私たちが助けてあげますから、協力してください。」と、ちょっと変な日本語を話し、日本のことも会社のことも、あまりよくわかってないような外国人が職場にやってきて、社長とか会長とか、忙しくて偉い人達に、データを出せ、資料をよこせ、部下にこれこれこういう命令をしろ、と、次々に要求する。
「よその国では、こういう方法がいいとされていますので、みなさんもこれができるようになってください。」と、お尻を叩かれ、今の仕事で手いっぱいな部長達に、研修や会議にでて、その方法で部下を指導するよう要求する…
なんか違うなあ、と思いつつ、お金出してもらってるし、はるばる来てもらってるから、文句言うのも悪いかなあ、と、とりあえず言われたとおりにやる。
でも、なんだかやっぱり、私の会社の文化や全体の制度に馴染まないから、彼らが帰った後は、なんとなく元に戻っていく…
もちろん、感謝されることもたくさんあるのですが、一歩間違うと、或いは多かれ少なかれ、こんなこともあるのではないかしら…
私だったら、私たちの組織の仕組みや文化は、とりあえず尊重してもらいたい。
偉い人には、礼節を持って接していただきたい。彼らの仕事の妨げにはなってほしくない。
― そんなふうに思うんじゃないかな。
私たちは、プロジェクトの間だけ、ここにいるにすぎないけれど、一緒に働いている人々は、プロジェクトが終わっても、ずっと、ここにいて、偉くなっていったり、後進を育成したりするはず。
それを、妨げたりしてはいけない。むしろ、後押しできるようにしたい。
短期の調査だって、現場をひっかきまわして自分だけ満足して帰る、なんてことがあってはいけない。
自分の仕事が終わったあと、そこにずっととどまる人たちのことを、考えなくては。
今までも、うっすらとこんなことを考えながら現場にいたのですが、今回のプロジェクトを振り返って、一層、深く考えるようになりました。
あと少しだけど、いい影響を少しでも残していけるように、頑張りましょう。
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